JBF2019お疲れ様でした。やっと落ち着いてきたので、今年のミリ卓状況を記事にまとめたいと思います。
今回のテーマは空。とにかく飛行機を並べて、飛ばして、楽しもうという企画でした。
伝説となりつつあるJBF2017ミリ卓(他の人がどう思うかは知らないけど、僕らはそう思ってる)を終え、2018は脱力志向の有り合わせ卓でした。その反動もあってか、今回のミリ卓は全員活力がハンパなかったです。
現用機
今回のミリ卓にはSIGEZOさんが本格参戦。大量の8*16タイルで殴った巨大滑走路と、十数年に渡り作り上げられた傑作航空機の数々を持ってきてくれました。
初参加のKouさんがソ連機を展開。独自の技術体系が完成されていて、新鮮な感じですね。
シルカ等の陸上兵器が飛行場に良い存在感を出してくれました。
ユーリのF14もライザップして大型フィグスケ機に。迫力が増して一段とかっこよくなった気がする。
戦後ジェット自体は普段から人気のあるジャンルで、特に募らなくても普通に集まった感じが強いですね。
SIGEZOさんの巨大滑走路と合わせて、開放感のある展示ができたと思っています。ここだけで6卓ぐらい使ってるしね。
ヘリコプターも結構集まってました。えもりんさんやクロックさんのブラックホークが4機も集まっていたのは中々壮観。
れどふぉさんのシコルスキー風ヘリコがそこにいい味出してますね。
滑走路脇には海兵隊が。いつも居場所が無くて困りがちな彼らも、今回はクロックくんのオスプレイのおかげで存在感マシマシです。
最近の現用フィグスケ機を見てて思うのが、カブスロの必須化とギミックの進歩です。今まではシルエットを重視して妥協されがちだったギミックが当然のように組み込まれ、平面をタイルで、曲面をカブスロで仕上げるのが今の主流ですね。
クロックくんのオスプレイはその集大成とも言えるレベルで仕上げが上手いです。極力ポッチを出さないのは当然ですが、重厚感や絶対的な角度をちゃんと再現してるのがスゴイ。
旧国連時代に流行っていたデフォルメ量産スケール、順当に進化して大型フィグスケ機、そしてギミック全部載せワンオフ機。航空機のジャンルもこんな感じに分けれそう。
ここで注意しときたいのが、ミリ勢各人のスタイルの違いです。
最近のミリ勢はワンオフ作品も多く、一点に懸けた技術躍進が進んでいますが、依然量産作品にも人気があります。これは中々界隈外には理解しがたいポイントかもしれないんですが、同じ作品が複数並ぶことの価値ってとても高いんですよね。
だから何って感じかもだけど。重要。
野戦飛行場
いつもの幼女やPunikovに加えて、今年はぬぬくんやながにくんが参加してくれました。
現用卓に比べてゴチャってますが、レシプロ機にはこのゴチャゴチャ感が丁度良いんです。
でんせつくん褒めたいんで褒めますね。でんせつくんマジですごいです。キ-64の仕上がりもそうなんですけど、取捨選択がとにかく上手い。
大体ミリレゴラーってのは技術が上達するにつれ作品ペースが落ちるモノなんですが、稀に自分のビルドスタイルを維持しつつ作品をどんどん作り上げてく人が居て。
最盛期のPunikovとか、進行形でクロックくんとか。
多分でんせつくんも今ソコなんじゃないかな。
デティールに拘り過ぎず、再現すべき要素をしっかり出して作るのが上手い。あと全体のバランス。飛行機はバランスが最重要。
レゴ戦車ってのは結構ゆるくて、あんまり評価しづらいジャンルなんですけど、飛行機はシビアなジャンルだと思います。それがデフォルメだろうと何だろうと、バランスが崩れれば途端に違和感が出るので。特にレシプロ機は。
フィグ限界を攻めつつ、機体を仕上げるってだけでも難しくて、大抵皆どっちかに偏りがちなところを、南紀ボーイは両方こなすんでヤバい。ヤバいよ…。
レシプロ飛行機触ったことある人なら分かると思う。
JBFに持ってきた雷撃機の時点で十分スゴかったのに、コトブキに登場したキ-64を完璧に仕上げてきて僕はもうビビりまくりでした。
あとこなしたタスクの量。でんせつくん、今回のミリ卓MVPでも良いレベルで頑張ってくれました。作ってきた新作飛行機の数(しれっとJ-20作ってきやがる)もそうだけど、マイクロ市街地でも活躍してくれて。すき~~~~
みんな知らないと思うんですけど、南紀ってデジラやブリッカーズでは特別配送地域に該当するんですよね。PaBもないし。過酷なジャングル。ABS樹脂は貴重な栄養源。
@densetsu_2801 南紀で検索して過去の秀逸な南紀ツイートをチェック!しなさい。
港湾
美少女アイコンは河川砲艦好きな傾向?知らんけど。
即席で仕上げたフィグスケ港湾、実際やってみるとめちゃ楽しいです。2018でもかもなん港湾と合わせてやったりはしていたんですけど、桟橋があって何隻も並んでいるともっと楽しい。こういう方向性のジオラマをもっとやって行きたいですね。
かもなんの水上機がいい味出してる。接続がクソなので褒めたくないですが、相変わらずかもなんは複葉機で突出した才能を光らせています。はよ大学卒業しろ。
昨年末、クリスマスの早朝に東京駅で会って以来ぬぬつきくんとはしょっちゅうどこかしらで会ってたりして、今回のJBFも大分手伝ってもらいました。一緒に並べた時に、幼女と程違和感が出ないのは作風かパーツか。美少女アニメアイコンの会でジオラマやるのも面白いな~と思ってるので、こういった港湾や飛行場は今後もやってきたいと考えています。
やるぞ!成すぞ!ウオオオ
海と市街地
大体いつも無茶苦茶になりがちな海卓ですが、今年も無茶苦茶になりました。
みんな日本海軍の艦船だいすきなので……。
今回の主テーマではないですが、隼さんがリメイク金剛を持ってきたり、9号さんが飛龍を持ち込むなどハイクオリティな艦船が集まっています。
いつものスツーカアングル。犠牲になったのは参加艦船で唯一連合側だったPunikovの準弩級戦艦、ダントン。WW1の旧式戦艦1隻で港湾を防衛?できらぁ……!!
今回の目玉の一つ、マイクロ市街地合作。
これだけでも十分作品展示できるクオリティなんですが、僕らはミリの人間なので背景として生かします。てかそのために作った。贅沢~~~~~!!!!
わかる!?わかるか?!!????
マイクロ市街地の上にフィグスケの飛行機を飛ばす……!!飛ばす…!!
スケール比で本当に高度があるように……!!!!
かもなん軍港、チケ港湾、とにー建築、隼機関庫にでんせつ駅舎、ながに防空要塞とグリッドで分けられた合作なんですけど、何とか間に合って良かったです。
ロボとかにも合わせれるので、今後もマイクロ市街地は進めていきたいですね。
JBF2019
色々と大変でした。ミリ卓自体もそうだし、僕自身忙しくて中々進めれなくて。
ミリ卓が他の合同卓とすこし違う所は、展示の視点なんじゃないかと思います。
これをこうしたら絶対かっこいい、かっこよく見せるためにこれを作ろう、そういう明確なイメージが事前に形成されていて。複数のジオラマを想像して、要所を組み合わせ、重ね合わせるんです。そして、そのための準備をして、作品を作って、自宅やオフ会では実現できないカオスをJBFにぶつける。Tamotsuちゃんのヨンダブ卓と構成は似ていますね。
ミリタリーというジャンルは、単一のように見えて実際は広大です。陸海空、時代、思想、スケール、作風。全部バラバラ。それを唯一まとめあげて、過密にも感じられる程のカオスを展示できるのがミリタリー合同卓という場なんだと思ってます。
たとえ、同程度の卓を用意されたとしても、ここまでの規模を展開するのは容易ではないです。それは僕自身のやる気とかに関係なく、全体のモチベーションに表れています。JBFはそういう存在になりつつあります。年イチで、最大規模のイベントで、台湾や海外のLUGも来る。文化祭前夜のようなノリがJBF直前のDiscordに漂い、怒涛の新作ラッシュが連日続いて。ここで頑張らなきゃ、勿体ないという気持ち。
それを乗り越えて、当日を迎えて、狙い通りの画が決まって、思わぬ副次効果が生まれて、作品がどんどん並んでいって。これが出来るのはやっぱりJBFで、ミリ卓ならではなんじゃないかな、って思ってます。
自慢に聞こえたら申し訳ないんですけど、これは自慢です。4年間ミリ卓をやってきて、これぐらいは誇ってもいいでしょ。イェー!
合同卓と冠してはいるものの、実情はミリ勢のやりたい放題卓なため、毎年割を食う作品が存在していることに関しては本当に申し訳なく思っています。こればっかりはどうしようもないんだけど、いつか主テーマで前面に並べてあげたいな。
JBF2019、とても楽しいイベントでした。2017程しんどくもなく、交流面でもいろいろな出会いがあって嬉しかったです。特に台湾ミリ勢とは言語要らずの交流が盛んで、良いな~~~~って思いました。でもケバブが無かったのはホントに残念だった。君もそう思うよね。
色んな人と色んな話をしたんですけど、そういうのは書かないでおきます。誰々がすごい、とか毎回人に会う度言ってるので。
JBF2019、運営のKLUG並びに灘高レゴ部、関係者各位お疲れ様でした。
とにーさんとSIGEZOさんをはじめ、ミリ卓の面々もお疲れ様でした。
次があればまたやりましょう。
写真の出典:ミリ卓のGoogleドライブから
撮影者:みんな
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