チケです。2018年夏に放送されていたアニメ、ヤマノススメ サードシーズンについて話します。
待望の三期!な今作ですけど、僕がヤマノススメにはじめて触れたのは2015年ごろ、セカンドシーズンが放送終了した後でした。雪村あおいちゃんがとにかくかわいかったので、その後もちょくちょくTwitterやpixivでファンアートを眺めていました。最近はほのかちゃんがすきです。皆さんは5話ロックハート城大丈夫でしたか?僕は死にました。
各話あげていくとキリが無いので全編通した感想とあおひなについて書きます。 ヤマノススメ サードシーズンは前期までとは少し道を逸れてあおいとひなたの心情、関係が中心に話が進みます。実際あんまり山登ってないんですよね。そんな三期ですが、このあおいとひなたの話がとにかく良かったです。
約束のすれ違いからあおいはほのかちゃんと群馬の伊香保温泉へ、ひなたとここなちゃんは赤城山を登ることになり、いつも一緒な二人に少し距離が生まれる所から8話~12話は描かれていきます。登山を始め、4話のカラオケ回等を経て、次第に人見知りを改善させていった雪村あおい。
バイトも自信を持ってこなすようになり、倉上ひなたが居ない所でもどんどん歩けるようになるんですけど、そこにひなたは一抹の寂しさを覚えます。
群馬から帰ってきてもあおいだけ高校の友人たちと東京へ遊びに行き(ひなたは予定を勘違いして断ってしまう)、笑顔で写った集合写真を送るなど大きな成長を見せてくれます。
スッキリしない表情で強がるひなたから、ひなたには自分があおいに手を差し伸べてひっぱっていくという意識があると解釈できる一方、実際はひなたがあおいに大きく依存していることが描かれていきます。
「いつも一緒じゃなくてもいい」と自分に言い聞かせてみたひなたは、虚空にあおいを呼び掛けてしまうシーンを経てかなり精神的にキます。放送当時は「はよ仲直りせんかい!!」と膝を叩いていたんですけど、最終話を終えると、ここに話数をかけたことは大正解で、必須で、決して削ることのできないものだったことが分かります。
ようやく一緒に登れることになった瑞牆山ー金峰山縦走でも、ひなたは機嫌を損ねて自分勝手にペースを乱し、ついには捻挫を起こしてしまいます。自分が一番の経験者で、手をひっぱっていく側で、というプライドがひなたを素直にさせない中、雪村あおいは手を差し伸べてひっぱります。ここで僕は泣きました。ひなたのザックを背負って途中下山するあおい、ホントにかっこよかったです。
ヤマノススメ三期、かなり登山から離れた作品だったと思うんですけど、これは登山があくまであおいとひなたの物語に登場するキッカケ、共通の要素だからで、登山に生きる物語ではないことを示したからだと考えています。 ヤマノススメの原画にも関わった漫画家、塀氏のツイート、
を読んで僕のモヤモヤにも整理がつきました。山って面白いですね。山に登る、という行為は結果だけが残るものではないはずです。過程や心情を含めたある種の小さな物語を人に与えてくれるんじゃないでしょうか。登山というレジャーの切り口は人それぞれで、ヤマノススメでは友情がそうだったんだと思います。僕にとっての登山は何なんでしょうか。これから探していこう......。
ヤマノススメ サードシーズン、ホントに良かったアニメでした。微妙な表情の動きや流し目、相変わらず綺麗な背景にくるくるうごく動画、井口(かわいい)と大満足です。 あおいとひなた、かえでさん、ここなちゃん、ほのかちゃんが揃っての登山を見られなかったのが心残りでしょうか。四期が待望される中、ヤマノススメをこれからも見守り続けようと思います。
ヤマノススメといえばヨンハバヤクザクランの首領、Tamotsu_ちゃんもファンなのは周知の事実だと思います。ちなみに僕がRTしたファンアートにほぼ必ずといっていいほどいいね(fav)を押してくるんですよね。かわいい。
追記
僕がヤマノススメを知ったのは二期終了後、2015年に入ってからでした。翌年、僕は何とか高校に入学し、ヤマノススメの影響もあって山岳部に入部したんですけど、山岳部とは名ばかりの潰れかけ同好会でした。じじばば教員のピクニックに利用されるザマ。ちなみにその年の新入部生は僕一人でした。は?
おかげで部長を継がされ、山頂でバドワイザーを開ける新任アル中教師を顧問に迎え、山岳部を一新するハメになりました。
そんなこんなで登山を始めた僕は関西の山を登りつつ、天覧山や三ツ峠、谷川岳に思いを馳せています。飯能行くぞ......。
画像引用元 © しろ/アース・スター エンタ―テイメント/『ヤマノススメ サードシーズン』製作委員会
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